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イラク日報:派遣条件崩れるか 南スーダン請求の布施さん
2018年04月16日

 イラクの日報と同様に「ない」とされていた南スーダンの日報を情報公開請求し、隠蔽(いんぺい)問題が発覚するきっかけを作ったジャーナリストの布施祐仁(ゆうじん)さんは「イラクの日報には隊員が危機感を抱くような表現が出てくる。派遣の根拠となったイラク特措法では活動地域を『非戦闘地域』に限定したため、隊員が危険にさらされていることが公になれば派遣条件が崩れるので隠したかったのでは」とみる。

 イラク派遣の日報の存在が陸自内で確認されたのは昨年3月で、この時期は南スーダンの日報の隠蔽が明らかになった時期と重なる。布施さんは「片方の日報を『ない』としながら別の日報を『ある』としてしまうと、整合性が問われるので『ない』と答えたのではないか」と指摘する。

 日報問題をめぐっては、一部の国会議員から「公開すべきではない」との声が上がっていた。この点について、布施さんは「条件を満たしているかは、現地の情報がなければ判断できない。隊員の命を危険にさらすような情報は公表すべきではないが、現地情報は公表されるべきだ」と訴えた。

 一方、元陸上幕僚長の火箱(ひばこ)芳文さん(66)は稲田朋美防衛相(当時)がイラク日報について「残っていないことを確認した」と国会で明言したことや、同省職員が稲田氏にそう発言させたことを問題視する。火箱さんは「部隊が『あります』と言えば、大臣発言と食い違いが生じる。シビリアンコントロール(文民統制)に反することになるので、部隊は沈黙せざるを得なかったのでは」と話した。【神保圭作、山本有紀】

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