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紀平、3回転半驚異の成功率 GPデビュー戦“真央超え”Vだ
2018年11月09日

トリプルアクセルを次々決めた紀平梨花(撮影・小海途 良幹)

 9日開幕のフィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯の公式練習と公式会見が8日、広島市内で行われた。GPシリーズ初出場の紀平梨花(16=関大KFSC)は2度の公式練習で大技3回転半(トリプルアクセル)に計14度着氷し、好調ぶりを披露。10年バンクーバー五輪銀の浅田真央も成し遂げられなかったデビュー戦Vへ舞台は整った。9日に男女のショートプログラム(SP)、10日に同フリーが行われる。

 まさに“アクセル全開”だった。2度の公式練習に臨んだ紀平は午前に6度、午後に8度のトリプルアクセルに着氷した。17回挑み、驚異の成功率82%。高く、鋭いジャンプを次々に決め、好調ぶりを印象づけた。GPシリーズに初挑戦する16歳は「今回は完璧な演技を目指しています。トリプルアクセルを決められたらいいなと思っています」と決意を込めた。

 越えるべき背中がある。過去にGPデビュー戦で優勝を果たした選手はいない。近年では15年のメドベージェワ、17年のザギトワのロシア勢が達成したが、日本勢では紀平と同じトリプルアクセルが代名詞の浅田真央の2位が最高。日本の伝家の宝刀を“継承”するために「トリプルアクセルを決められるよう、調子を保って頑張りたい」と語った。

 紀平は今季初戦となった9月のオンドレイ・ネペラ杯で、浅田以来となるフリーで2度のトリプルアクセルに成功。その時の合計218・16点は、今季のGPシリーズで優勝したトゥクタミシェワ、ザギトワの得点を上回る。日本女子初の偉業は射程圏だ。

 予行演習も完璧。昨年、大阪で行われたNHK杯を観戦し、「凄いお客さんがいた。いい演技ができたらと思っていたので、いい演技で表したい」と誓った。先週には西日本選手権に出場し、トリプルアクセルを試運転。「トリプルアクセルと他のジャンプの安定感を意識してきた」。次世代エース誕生へ、舞台は整った。

 ▽浅田真央のGPシリーズ初戦 北京で行われた05年第3戦の中国杯に15歳で出場。SP62・92点で2位につけ、フリーではトリプルアクセルで手を突きながらも113・68点の3位でまとめ、合計176・60点で2位に入った。04年にGPデビュー戦で3位に入った安藤美姫をしのぐ大健闘だった。次戦のGPフランス杯で優勝し、GPファイナルでも頂点に立った。

 ◆紀平 梨花(きひら・りか)2002年(平14)7月21日生まれ、兵庫県西宮市出身の16歳。通信制のN高1年。5歳で競技を始める。宮原知子らを指導する浜田美栄コーチに師事し、関大を拠点とする。4位だった昨年ジュニアGPファイナルで史上初となる3回転半ジャンプ―3回転トーループの連続ジャンプに成功。昨年の全日本選手権はジュニアながら3位。1メートル54。

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