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星稜・奥川 ここぞで154キロ!3番手で自己最速 反撃断ち春夏30勝けん引
2019年08月14日

<立命館宇治・星稜>星稜・奥川は今大会最速の154キロをマーク(撮影・北條 貴史)

 ◇第101回全国高校野球選手権大会 第8日2回戦 星稜6−3立命館宇治(2019年8月13日 甲子園)

 空気が一変した。5―0の6回、2点を返されなおも2死一、二塁。ベンチで戦況も見守っていた星稜・奥川は渦巻く大歓声を背に、ダッシュでマウンドに向かった。最初の打者に147キロ直球を左前適時打され2点差。この一打で目が覚めた。

 「最初は捕手までがぼんやりと見えていたけど、あの1本で見え方が変わった。気持ち的には1本打たれて楽になった」

 捕手までの球筋を明確に描くことで打者を抑えるイメージはできあがった。一、二塁から高木を153キロ直球で遊ゴロ。以降はエンジン全開だった。8回1死から荒井の5球目に自己最速を更新する154キロを計測。「出たことはうれしいが、まだ指にかかった球ではない。指にかかって空振りが取れる直球が一番いい」。7、8回を無失点で終え9回は右翼へ。2回1/3を2安打無失点で相手の反撃機運を断ち同校の春夏通算30勝目を呼んだ。

 昨秋の明治神宮大会決勝では右翼で先発し調整が不足したことで登板が遅れた。反省を踏まえ、この日はベンチスタートで準備を整え、予定よりも早い登板にも対処した。

 普段から仲のいい2年生の荻原が5回1安打無失点の好投。「甲子園初マウンドで、自分はあんなに落ち着いていなかった」。イニング間には氷のうで首元を冷やすなどサポートした。昨年末の沖縄合宿時にフォークボールの握り方を伝授。荻原はそれを基に改良を重ねたツーシームで凡打の山を築いた。「彼の方が(フォークは)いい変化をしますよ」と奥川は笑った。

 智弁和歌山戦は先発が有力視される。「自分たちがやってきたものを出して負けたら仕方ない」。頂点に向け、チーム一丸で進む。(桜井 克也)

 ▼中日・中田宗男アマスカウト・アドバイザー スライダーは天下一品。実績、経験から安定感は一番。万全じゃないかもしれないが、それで抑えるのはさすが。

 ▼オリックス古屋英夫編成部副部長 少し体が重そうだが、並の投手ではない。ステップ幅が狭くても、上原や前田健太のような投手もいる。それで150キロ台が出るのだからやっぱり凄い。

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