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最多4球団競合!西武、西日本工大の大学No.1左腕・隅田の交渉権獲得 唯一1位公表、思い届いた
2021年10月12日

4球団競合で西武が交渉権を獲得し、笑顔を見せる隅田(撮影・岡田 丈靖)

◇プロ野球ドラフト会議(2021年10月11日)

 西武のドラ1指名後の会見の直前、西日本工大・隅田にスマートフォンが渡された。西武の岳野竜也担当スカウトからだった。「いやあ、よかったよ。近々会いに行くね」と伝えられ、マスクの下で頬が緩んだ。

 「4球団(指名)は考えていなかった。100点以上です。西武は打撃が強いチーム。(打線を)信じて腕を振って投げたい」

 今ドラフト最大の目玉となった左腕は、そう振り返った。西武が1位指名を公表したときは「震えた」という。テレビで名前が呼ばれるたびに小さくお辞儀を繰り返し、抽選の際も表情は動かさなかった。だが、岳野スカウトから「1位で獲りたい」と伝えられた時から縁は感じていた。

 同じ九州出身で同学年にはヤクルト・村上がいる。「強い気持ちを持った選手。対戦したい」という若き大砲からは波佐見時代、2年秋の練習試合で2三振を奪った経験がある。「あっちが不調だった」と謙遜したが、日本ハム・清宮、ロッテ・安田らもそろう黄金世代に大学No・1左腕として乗り込む。

 最速150キロの直球を軸にスライダー、ツーシーム、スプリットなど6種類の変化球を操る。高2で左肘にボルトを入れる大手術を経験したが、プロ入りの夢は諦めなかった。「スパルタです」という武田啓監督の下、大学4年間は走り込みや相撲の四股で下半身を強化。体重も10キロ増やし、今年の全日本大学野球選手権では初戦で上武大に0―1で敗れたが、8回まで毎回の14三振を奪うまで成長した。

 西武・辻監督は「試合がつくれて勝てる投手」と即戦力として期待。もちろん隅田自身もローテーション入りを狙う。「10勝を挙げて、新人王を目指したい」と言い切った。そして、村上に負けない同世代の「顔」になる。(君島 圭介)

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